やくしそう(薬師草)

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ヤクシソウ(学名:Youngia denticulata、Crepidiastrum denticulatum)はキク科オニタビラコ属(アゼトウナ属)の越年草(二年草)。草丈は30~120cm。原産地は日本、朝鮮半島、中国、インドネシア、インド。北海道~九州の山野の日当たりのよいところに生える。茎は赤紫色を帯びるものが多い。根生葉は長い柄のあるさじ形でかたまってつく花時にはほとんどなくなり、茎葉だけになる。茎葉は互生し、長さ5~10cmの長楕円形または倒卵形で、ふちには浅い鋸歯があり、基部は後方に大きくはりだして茎を抱く。裏面はやや白っぽい。茎や葉を折ると苦味のある白い乳液を出す。花期は8~11月。枝先や上部の葉腋に直径約1.5cmの黄色の頭花を数個ずつつける。総苞は黒っぽい緑色で長さ7~9mmの円筒形。花のあと下部は膨れて硬くなり、下向きになる。そう果は黒褐色で長さ2.5~3.5mm。若い葉は茹でた後、晒して食用にされる。和名の由来は不明であるとする説や、葉の形が薬師如来の光背に似ているとする説、かつて民間薬として皮膚の腫れものに外用したことによるとする説がある。別名チチクサ(乳草)。葉が羽状に深裂する品種をハナヤクシソウ(Youngia denticulata f. pinnatipartita)と呼ぶ。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

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かじいちご(梶苺、構苺)

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カジイチゴ(学名:Rubus trifidus)はバラ科キイチゴ属の落葉低木。高さは2~3m。原産地は。関東地方以西の太平洋側、四国、九州の海岸から沿海の山地に生える。キイチゴ(木苺)の一種。葉は互生。葉身は広卵形で長さも幅も6~12cmと大きく、掌状に3~7中裂する。基部はハート形。裂片の先はとがり、ふちには重鋸歯がある。葉柄は長さ2.5~8cm。全体に刺はない。花期は3~5月。直径3~4cmの白い5弁花を上向きに咲かせる。花弁は広倒卵形。果実は核果が多数集まった集合果。直径約1cmの球形で、5月頃淡黄色~橙黄色に熟す。食べられる。名前の由来は葉の形がカジノキに似ていることから。別名エドイチゴ(江戸苺)、トウイチゴ(唐苺)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

ぎんどろ(銀泥)

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ギンドロ(学名:Populus alba)は、ヤナギ科ハコヤナギ属の耐寒性落葉高木。高さは5~10m。原産地は欧州、中央アジア、北アフリカ。明治中期に渡来し、公園樹や街路樹として植えられている。、樹皮は銀泥(ギンデイ)で塗ったように、灰白色で縦裂する。葉の裏には毛が密生しており、銀白色に見える。葉表は濃緑色。花期は3~4月。花は雌雄異株。花色は薄緑。別名ウラジロハコヤナギ(裏白箱柳)、ハクヨウ(白楊)。英語はWhite poplars。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

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ちゃぼひば(矮鶏檜葉)

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チャボヒバ(学名:Chamaecyparis obtusa cv. Breviramae)はヒノキ科ヒノキ属の常緑小高木。高さは5~8m。原産地は園芸品種。北海道南部~九州に植栽。ヒノキの矮性品種。樹形は狭円錐形にまとまる。葉はヒノキより小型で扇状に密生し、柔らかな質感がある。葉は鱗片状で交互に対生する。花期は4月。枝先に褐色の鱗片をかぶった木の芽状の小さい花が単生する。実は9~10月。果実は5~8cmのほぼ丸い球果で、はじめは淡緑色をしているが褐色に熟す。葉に黄色の斑が入るオウゴンチャボヒバ(黄金矮鶏檜葉、学名:Chamaecyparis pisifera cv. Nana aurea)やオウゴンクジャクヒバ(黄金孔雀桧葉、学名:Chamaecyparis obtusa)などの仲間も知られている。別名カマクラヒバ(鎌倉檜葉)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

ブラジルこみかんそう(ブラジル小蜜柑草)

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ブラジルコミカンソウ(学名:Phyllanthus tenellus、Phyllanthus corcovadensis)はトウダイグサ科コミカンソウ属の一年草。草丈は20~50cm程度。原産地はインド洋諸島。日本に帰化したのは比較的最近で、1992年に福岡で発見され、その後関東から九州まで帰化していることが知られている。茎はやや赤味を帯び、直立し、水平方向に枝を出す。枝全体が複葉の葉のように見える。葉は長さ1cmほどで先の尖った広卵形、裏面はやや白色を帯びる。互生する。葉は就眠運動をし、夜間には閉じる。葉にはごく短い柄があって、線形の托葉をそなえ、互生して複葉のようにみえる。花期は6~8月。葉腋に柄のある1~数個の花を着ける。花は雌雄異花で直径2mm。雌花の花柄は長く、上向きに咲き、葉の上に乗るような感じ。雄花の花柄は短く、下向きに咲く。花被片は5枚で、中央部が緑色で、縁が白い。果実は扁球形の蒴果。果実は1~2mmと小さいが、ミカンに似ることと実をつける柄が長いことから名前が付く。別名ナガエコミカンソウ(長柄小蜜柑草)。板橋区立赤塚植物園(2015/09/28)。

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あかざ(藜)

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アカザ(学名:Chenopodium album var. centrorubrum)は、アカザ科(APG植物分類体系ではヒユ科)アカザ属の一年草。草丈は:60~150cm。原産地は中国。日本全土の畑や空地などに多い雑草。葉は菱形状の卵形で、互生。 縁に波形の切れ込みがある。花期は7~10月。黄緑色をした粒状の花を穂状につける。実は胞果。花被片が花の後も落ちずに残って果実を包んでいる。若葉は紅紫色で美しく、食用となる。 ビタミン類が豊富だが、シュウ酸が含まれているので、大量に摂取するのは避けたほうがいい。 別名レイチ。英語はFat Hen。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

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ウンカリナ・グランディディエリ(Uncarina grandidieri)

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ウンカリナ・グランディディエリ(学名:Uncarina grandidieri)はゴマ科ウンカリナ属の落葉小高木。高さは1~7m。原産地はマダガスカル。半砂漠の乾燥地に生育。葉は幅の広い楕円形で、先が3つに裂ける。 葉のつけ根の部分は心形で、長い柄につながる。花期は4~5月。葉の脇に円錐花序を出し、黄色い筒形の花をつける。 花冠は先で5つに裂けて横に開き、喉の部分は暗い紅紫色をしている。実は堅果で、釣り針のような棘がある。別名シャンプーノキ(シャンプーノ木。京都府立植物園温室(2015/6/23)。

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ツンベルギア・マイソレンシス(Thunbergia mysorensis)

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ツンベルギア・マイソレンシス(学名:Thunbergia mysorensis)はキツネノマゴ科ツンベルギア属(ヤハズカズラ属)の非耐寒性常緑つる性多年草または低木。高さは10mにもなる。原産地はインドの南部。葉は披針形で対生。基部は木質化する。花期は3~8月。長さが1mくらいの総状花序を垂れ下げる。花径は4~5㎝で、花筒の内部は濃い黄色で花冠を包む苞は鮮やかな赤褐色をしていている。花は上から下に咲いていく。花冠の裂片が反り返るので、花は縦長に見える。花の後にできる実はさく果。別名マイソルヤハズカズラ(マイソル矢筈葛)。京都府立植物園温室(2015/6/23)。

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こうらいうすゆきそう(高麗薄雪草)

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コウライウスユキソウ(学名:Leontopodium leiolepis)はキク科ウスユキソウ属の多年草。草丈は10~25cm。原産地は朝鮮半島(雪岳山) 。葉は淡い緑色で倒披針形で茎に互生する。綿毛が生えている。花期は5~6月頃。綿毛に覆われた花を咲かせる。花弁ように見えるのは苞葉と呼ばれる葉が変形したもので、花はその中心の小さく黄色い筒状の5~8輪の花序。別名-。京都府立植物園温室(2015/6/23)。

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おにゆり(鬼百合)

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オニユリ(学名:Lilium lancifolium)はユリ科ユリ属の多年草。草丈は1~2m。原産地は中国、朝鮮半島。北海道~九州にかけての野原や人里近くに生育。葉は長さ5~15cmくらいの被針形で、互生。 葉には柄はなく、先は尖っている。 両面とも無毛で、艶がある。茎は紫褐色で細かい斑点がある。花期は7~8月。茎の上部の葉の脇から長い花柄を出し、花径10cmくらいの橙赤色をした花を総状につける。 花は下向きに咲き、6枚の花被片が反り返る。暗紫色の斑点を生じる。花粉は暗紫色。種子は作らないが、葉の付け根に暗紫色のムカゴ(珠芽)を作る。鱗茎はヤマユリと同様、食用となる。別名テンガイユリ(天蓋百合)。変種に対馬に自生するオウゴンオニユリ(黄金鬼百合、学名:Lilium lancifolium var. flaviflorum)がある。コオニユリ(小鬼百合)は実生から6~8年立たないと開花しない。オニユリはムカゴから3年くらい、タカサゴユリ(高砂百合)は1年目に開花する。 京都府立植物園(2015/7/31)。

京都府立植物園(2012/7/17)
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アマゾンゆり(アアゾン百合)

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アマゾンユリ(学名:Eucharis grandiflora)ヒガンバナ科アマゾンユリ属の多年草。草丈は:30~60cm。原産地はコロンビアのアンデス山地。地面の生え際から卵形でギボウシのような長い柄を持った光沢のある葉を生じる。花期は:6~7月。径6~8cmの白い花を数輪つける。 花被片は6枚。 花筒部が長くて曲がり、垂れ下がるように咲く。花は良いにおいがする。別名ギボウシズイセン(擬宝珠水仙)、アマゾンリリー(Amazon lily)、ユーチャリス(Eucharis)、エウカリス(Eucharis)。京都府立植物園温室(2015/7/31)。

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ポリゴヌム・アフィネ(Polygonum affine)

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ポリゴヌム・アフィネ(学名:Polygonum affine、Persicaria affinis)はタデ科イヌタデ属の多年草。草丈は10~25cm。原産地は中国の雲南省~ネパール。高山の岩礫地に生育。根際から生える葉は倒披針形。 葉の縁には細かい鋸歯。花期は8~10月。茎先に穂状花序を出し、ピンクないし紅色の花を多数つける。 花びらのように見えるのは5枚の萼片。花の後にできる実はそう果。別名 ヒマラヤトラノオ(ヒマラヤ虎の尾)、ペルシカリア・アフィニス(Persicaria affinis)。京都府立植物園温室(2015/7/31)。

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つくしいわしゃじん(土筆岩沙参)

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ツクシイワシャジン(学名:Adenophora hatsushimae)はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。草丈は10~30cm。原産地は日本。宮崎県と熊本県の山地の岩場などに生育。葉の先は尖り、縁には粗い鋸歯がある。花期は9~10月。濃い紫色をした釣鐘形の花が花茎に数輪ずつぶら下がる。 花冠は長さ1cmくらいで、花柱(雌しべ)が長く突き出る。絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。 別名-。京都府立植物園温室(2015/7/31)。

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しゅむしゅのこぎりそう(占守鋸草)

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シュムシュノコギリソウ(学名:Achillea alpina subsp. camtschatica)はキク科ノコギリソウ属の多年草。草丈は:20~40cm。原産地は北千島シュムシュ島。礼文島や利尻島など北海道の北部の山地の草原などに生育。葉は羽状に深い切れ込みがあり、互生。花期は7~8月。花径は10~15mm10くらいで、舌状花は8~12枚くらいである。 舌状花の色は淡い紅紫色から白に変わる。 筒状花の色は黄色から白に変わる。 総苞には長い毛が生える。花の後にできる実はそう果。和名は千島列島の北東端にある占守島からきている。エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草、学名:Achillea ptarmica subsp. macrocephala)に似るが、本種のほうが葉の幅が狭く、また葉のつけ根は茎を抱かないなどの違いがある。別名-。京都府立植物園温室(2015/7/31)。

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ミレット・ジェードプリンセス(Millet 'Jade Princess')

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ミレット・ジェードプリンセス(学名:Pennisetum glaucum cv. Jade Princess)はイネ科・ペンニセツム(チカラシバ)属 の多年草。草丈は60~100cm。原産地は熱帯アフリカ(園芸品種)。アフリカのスーダン地方原産の穀物パールミレット( Pearl millet、学名:Pennisetum americanum)の矮性の園芸品種.。葉は明るい黄緑色。花期は5~9月。暗赤色で花粉のでない花穂を咲かせる。 別名ペニセタム・ジェードプリンセス(Pennisetum 'Jade Princess' )。英名は Pennisetum 'Jade Princess'、Ornamental millet。西宮市北山緑化植物園(2015/6/14)。

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ずいほうかぶと(瑞鳳兜)

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ズイホウカブト(学名:Astrophytum capricornex Astrophytum asterias)はサボテン科アストロフィツム属の多肉植物(多年草)。草丈は50~120cm。原産地は園芸交配種。メキシコ北部原産の瑞鳳玉(Astrophytum capricorne)とメキシコ北東部およびアメリカ合衆国テキサス州南部原産の兜丸(Astrophytum asterias)の交雑種。原種は6種あり、いずれもメキシコ東部からアメリカ合衆国のテキサス州にかけて自生する。変種も多く、さらに選抜や交配により、園芸品種も数多く作出されている。花期は6~8月?。花は黄色。別名ユウセイルイ(有星類)。京都府立植物園(2015/7/31)。

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なつのたむらそう(夏の田村草)

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ナツノタムラソウ(学名:Salvia lutescens var. intermedia)はシソ科 アキギリ属の多年草。草丈は20~70㎝。原産地は日本固有種。神奈川県、東海地方、近畿地方の林内、林縁に生育。茎は直立し、断面が四角形、無毛又は軟毛が生える。葉は対生し、1~2回(稀に3回)羽状複葉。小葉は卵形~楕円状卵形~披針形、先が鋭頭、縁は鈍鋸歯。葉柄は長さ3~7㎝。花期は6~8月。花茎の先に長さ10~20㎝の穂状の花序を伸ばし、花をまばらに輪生する。花冠は長さ8~10㎜青紫色、外面に短毛がある。萼は花時に長さ3~4㎜の鐘形、先は2唇形。萼は果時には大きくなり、長さ約6㎜になる。果実は4分果。ナツノタムラソウはアキノタムラソウの仲間で、ちょっと早めに咲く傾向があるので、名前にナツ(夏)とつけられた。アキノタムラソウと比べ、濃いの紫色をしている。別名-。京都府立植物園(2015/7/31)。

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ウスギナツノタムラソウ(薄黄夏の田村草、学名:Salvia lutescens var. lutescens) はナツノタムラソウの母種、花が淡黄色。
ミヤマナツノタムラソウ(深山田村草、学名:Salvia lutescens var. crenata、別名ケナツノタムラソウ(毛夏の田村草))は本州の埼玉県、神奈川県、山梨県。長野県、岐阜県、福井県に分布し、頂小葉が広卵形~円形、鈍頭~円頭。花穂軸や萼に白軟毛が密生し、腺毛が混じることが多い。ただし、ナツノタムラソウと中間的なものも見られる。
シマジタムラソウ(島路田村草、学名:Salvia isensis)は本州の岐阜県、愛知県、三重県に分布し、小葉が卵形、先が鈍頭、鈍鋸歯。花は淡青紫色。
アキノタムラソウ(秋の田村草、学名:Salvia japonica)は雄しべが上唇に沿い、下向きに先が曲がる。





きぬたそう(砧草)

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キヌタソウ(学名:Galium kinuta)はアカネ科ヤエムグラ属の多年草。草丈は30~80cm。原産地は日本、中国。本州から九州にかけての山地の林の縁や草地に生える。茎の断面は四角形で、無毛。葉は4枚が輪生し、長さ3~5㎝の卵状披針形、3脈が目立ち、葉先が長く尖り、柄はない。花期は7~9月。茎頂の円錐状の集散花序に小さな花を多数つける。花冠は直径約2~3mm、白色、4裂し、裂片の先が細く尖る。雄しべ4個。花の後にできる実は小さな球形の分果。和名の由来は果実の形が布をたたいて柔らかくする木づちの砧(きぬた)に似ていることから。別名-。京都府立植物園(2015/7/31)。

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ともえそう(巴草)

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トモエソウ(学名:Hypericum ascyron)はオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。草丈は50~130cm。原産地は中国。北海道から九州にかけての山地の草原などに生育。茎の断面は四角形である。葉は披針形で対生。 葉のつけ根の部分は茎を抱く。花期は7~9月。茎先に花径5cmくらいの黄色の5弁花を開く。雄しべはたくさんあり、雌しべの先は5つに裂ける。花の後にできる実はさく果。名の由来は、花弁が巴状(卍のような形)にねじれて咲いているところからきている。別名クサビヨウ(草未央)。京都府立植物園(2015/7/31)。

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ふしぐろせんのう(節黒仙翁)

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フシクロセンノウ(学名:Lychnis miqueliana)はナデシコ科センノウ属の多年草。草丈は40~90cm。原産地は中国。本州~九州の山地の樹林内や林の周辺に自生する。茎は直立し、葉は無柄で茎に対生する。葉身は卵形から長楕円状披針形で、葉先は鋭尖形で基部は細まり、長さ5~14 cm。花期は7~10月。枝先に径5㎝の大きな朱紅色の花をつける。花弁は切れ込みがない。蒴果は先が5裂した長楕円形となる。和名は節が黒いセンノウの意味で、本種の節は黒褐色でややふくらむことによる。別名ゼニバナ(銭花)、オウサカバナ(逢坂花)、オオサカソウ(逢坂草)。京都府立植物園(2015/7/31)。

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なつえびね(夏海老根)

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ナツエビネ(学名:Calanthe reflexa)はラン科エビネ属の多年草。草丈は20~50cm。原産地は日本。北海道の南部~九州にかけての地のやや湿った林の中に生育する。長い楕円形の葉を数枚つける。 葉は白みがかっていて、縦に皺がある。花期は7~9月。茎先に総状花序を出し、淡い紅紫色の花を10輪くらいつける。 垂れ下がる唇弁は紅紫色で大きく、3つに裂けている。 横に伸びる側花弁は糸状である。 上に反り返る萼片は白く、淡い紅紫色を帯びる。 距はない。花の後にできる実はさく果。絶滅危惧II類(VU)に登録されている。別名-。京都府立植物園温室(2015/7/31)。

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くるまゆり(車百合)

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クルマユリ(学名:Lilium medeoloides)は、ユリ科ユリ属の多年草。草丈は30~100cm。原産地は日本、朝鮮半島。北海道から本州の中部地方 四国の亜高山から高山に生育。葉が茎の中央部で6~15枚輪生し、その上部に3~4枚まばらにつく。花期は7~9月。茎先に赤橙色をした花を1輪ないし数輪、横向きないし斜め下向きにつける。 花径は3~6cmで、6枚の花被片はオレンジ色で、先が強く反り返り、濃紅色の斑点がある。花粉は赤褐色。 花の姿はオニユリ(鬼百合)やコオニユリ(小鬼百合)に似ている。朔果は倒卵形で、長さは約2 cm。和名は茎に輪生する葉を車輪の輻(や)にたとえたことに由来する[。別名カサユリ(笠百合)。京都府立植物園(2015/7/31)。

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いわたばこ(岩煙草)

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イワタバコ(学名:Conandron ramondioides)はイワタバコ科イワタバコ属の多年草。草丈は10~30cm。原産地は日本、台湾、中国。:本州から沖縄の低山や山地の日陰や湿った岩壁根際から生える。葉は楕円形である。 葉のつけ根の部分は翼のある柄となる。 葉の表面には艶があり、皺がある。花期は6~9月。茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、花径10~15mmくらいの紫色の花を数輪つける。 花冠は短い筒状で、先が5つに裂ける。 裂片の先は反り返る。 中央に雌しべがあり、回りに黄褐色の雄しべが5本ある。花の後にできる実は披針形のさく果。 若葉を食用とする。 葉を乾燥させたものを生薬で苦苣苔(くきょたい)といい、胃腸薬としての効果がある。和名の由来は、根際から生える楕円形の葉が大きく、「煙草」の葉に似ているというところからきている。別名イワヂシャ(岩萵苣)。京都府立植物園(2015/7/31)。

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奈良万葉植物園(2015/11/5)
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はりあさがお(針朝顔)

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ハリアサガオ(学名:Ipomoea muricata、Calonyction muricatum)はヒルガオ科サツマイモ属の多年草(温帯では一年草扱い)。草丈は。原産地は熱帯アジア。蔓性で、茎が他物に巻きつきながら成長する。茎には棘状の突起が多数つくが、柔らかく触っても痛くない。葉は心形で、互生する。葉身長:8~15cm。花期は8~10月。葉腋から薄赤紫色の花径50mmの花を咲かせる。花は夕方に開き、翌朝にはしぼむ。花冠は漏斗状で、中心の筒部分の色が濃い。果実は球形の蒴果で、下向きにつく。 名は茎に棘状の突起があることから。朝顔の名がつくが、花は夜開性。別名アカバナヨルガオ(赤花夜顔)。英名はLavender moonvine。京都府立植物園(2015/7/31)。

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京都府立植物園温室(2015/7/31)
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なわしろいちご(苗代苺)

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ナワシロイチゴ(学名:Rubus parvifolius)はバラ科キイチゴ属の落葉小低木。高さは1~2m。原産地は日本、朝鮮半島、中国、ベトナムなど。日本全土の日当たりの良い道端や草地、河原の土手などに生える。茎は木質化し、他の草に覆い被さるように這って伸びる。茎や枝は軟毛が密生し、下向きの刺がある。葉は3~5枚の小葉からなる複葉で、互生。 小葉の形は卵形で先は丸く、縁には不規則な鋸歯がある。 葉の裏面には細い毛が密に生える。花期は5~6月。枝先や葉腋に花径1~2cmの紅紫色の花が上向きにつく。花弁は長さ5~7mmの倒卵形で直立する。果実は集合果。直径約1.5cmの球形で、6月頃に赤く熟し、食べられる。和名は、苗代を作る頃に熟すことからきている。別名サツキイチゴ(皐月苺)。西宮市北山緑化植物園(2015/6/14)。

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エリシマム ’コッツウォルド ジェム’ (Erysimum 'Cotswold Gem')

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エリシマム ’コッツウォルド ジェム’ (学名:Erysimum linifolium 'Cotswold Gem')はアブラナ科エリシマム属の多年草。草丈は50~60cm。原産地は南ヨーロッパ。ウォールフラワー(最近はエリシマムという名前も広く知られている)の葉に斑が入る園芸品種。細長い葉に黄色みがかった斑入りの葉。花期は3~6月。花色が薄紫をメインに薄いオレンジの花が混じる。別名-。西宮市北山緑化植物園(2015/5/6)。

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ネクタロスコルダム・シクラム(Nectaroscordum siculum)

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ネクタロスコルダム・シクラム(学名:Nectaroscordum siculum)はユリ科(ネギ科)ネクタロスコルダム属の多年草。草丈は80~100cm。原産地はトルコ、ブルガリア。細長い濃い緑色の線形の葉。花期は5~6月。白地にピンクと緑色が混じる独特な色合いの花を、吊り下げるようにたくさん咲かせる。別名アリウム・シクラム(Allium siculum)。西宮市北山緑化植物園(2015/5/8)。

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カリフォルニアライラック(California lilac)

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カリフォルニアライラック(学名:Ceanothus x edwardsii)は クロウメモドキ科ソリチャ属の半耐寒性常緑低木。高さは0.5~3m。原産地は北アメリカ。葉は濃緑色の長楕円形~広楕円形、鋸歯がある。光沢があり、鑑賞価値がある。花期は4~6月。花からは、せっけんに似た、甘い芳香をもち、青紫やピンク、白、濃青色などの小花が株を覆うほどに無数に集まって咲く。別名セアノサス、ケアノサス(Ceanothus)。西宮市北山緑化植物園(2013/5/20)。

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すずらんのき(鈴蘭の木)

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スズランノキ(学名:Oxydendrem arboreum、Andromeda arborea、Lyonia arborea)はツツジ科オクシデンドルム属の落葉高木。高さは5~20m。原産地は北米。葉は長さ20cmほどの長楕円状披針形で細鋸歯がある。クリスマスツリーのような樹形。ニシキギ、ニッサに並ぶ世界三大紅葉樹のひとつ。花期は7~8月。白い鐘形の花を25cmくらいの円錐花序に着ける。甘い香りがする。別名オキシデンドラム・アーボレウム(Oxydendrum arboreum)。スズランノキの名称は通称で、スズランノキという正式な和名を持つのはゼノビア・プルベルレンタ (学名:Zenobia pulverulenta)のツツジ科ゼノビア属の耐寒性の落葉~半落葉低木、高さは高は1~1.5mくらい、花期は4~5月、甘い香りを漂わせ、スズランにはよく似ている。長居公園(2015/7/11)。

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べにがくえごのき(紅萼野茉莉)

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ベニガクエゴノキ(学名:Styrax japonica f. rubricalyx)はエゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。高さは2~7m。原産地は栽培種。エゴノキの園芸品種。自生種もある。花柄と萼が赤いのが特徴。葉は長さは4~8cmくらいの卵形で、互生。葉の先は尖り、縁には浅い鋸歯がある。花期は5~6月。花には長い柄があり、枝から下垂して咲く。花冠は5つに深く裂け、花の色は桃色で、中心には10本の黄色い雄しべがある。10月頃、灰白色をした卵球形のさく果がなる。花柄と萼筒が赤いことから名前が付くが、花びらも薄い赤。別名ベニバナエゴノキ(紅花野茉莉)。長居公園(2015/7/11)。

ニコチアナ・グランディフローラ(Nicotiana grandiflora)

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ニコチアナ・グランディフローラ(学名:Nicotiana alata var. grandiflora)はナス科ニコチアナ属の多年草。草丈は1~1.5m。原産地はブラジル南部。葉は卵状楕円形で長さは約30cm。花期は6~8月。花序は短い総状で数花がつき、花冠は白色で外側は緑色を帯び、筒部は長さ6~12cmになり、先は広く広がり、喉部では径1cmくらい。別名-。西宮市北山緑化植物園(2015/6/14)。

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おにやぶまお(鬼藪苧麻)

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オニヤブマオ(学名:Boehmeria holosericea)はイラクサ科ヤブマオ属(カラムシ属)の多年草。草丈は70~100㎝。原産地は日本、中国、インドシナ。北海道、本州~九州の海岸近くの崖や川岸に自生。茎は直立し、分枝しない。葉は対生し、長さ10~15㎝の卵状長楕円形~卵形で、質が厚く、脈が深く、先は尾状にとがる。葉の裏面にビロード状の毛が密に生え、縁に単鋸歯がある。花期は8~10月。雌雄同株。葉のわきから淡黄緑色の穂状花序を出し、茎の上部の葉腋に雌花の穂状花序がつき、小花は球状に集まり穂軸上にならぶ。雄花は下部の葉腋に細かく枝分かれした円錐花序につく。花には花弁がない。雌花は2個の花被片が合着して筒になり、痩果を包む。 痩果は卵倒形、有毛、熟すと褐色になる。別名サイカイヤブマオ、ニオウヤブマオ(仁王藪苧麻)。京都府立植物園(2014/8/29)。

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イラクサ科のヤブマオの仲間は学者により分類について諸説がある。
ラセイタソウ(羅背板草、学名:Boehmeria biloba)とヤブマオ(藪苧麻、学名:Boehmeria japonica var. longifolia)の雑種起源と推定されている。ラセイタソウ は日本の太平洋岸に自生する日本固有種。葉の質がオニヤブマオより厚く、葉の表面が著しく粗く、鋸歯が微細である。ヤブマオは鋸歯が重鋸歯となり、ほとんど雄花をつけない。
ハマヤブマオ(浜藪苧麻、学名:Boehmeria arenicola)もラセイタソウ とその雑種起源と考えられている。ハマヤブマオはラセイタソウより鋸歯が粗く、海岸の岩場には生育しない。
オニヤブマオをハマヤブマオに含める見解や、ニオウヤブマオ(サイカイヤブマオ、学名:Boehmeria gigantea)をオニヤブマオと区別している場合もある。ニオウヤブマオは山口県以西に分布し、ラセイタソウ とその雑種起源と考えられている。

おおびらんじ(大びらんじ)

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オオビランジ(学名:Silene keiskei)はナデシコ科マンテマ属の多年草。草丈は20~60cm。原産地は日本。本州(中部)の山地の崖、砂礫地に生育。茎は直立するか、垂れ下がる。葉は披針形~広披針形で長さ1.5~6cm。葉柄はない。花期は7~9月。花は2出集散花序でややまばらにつき、直径2~3cm、花弁は紅紫色。萼筒や上部の茎に毛はない。よく似たビランジは、全体にやや小さく、萼筒や茎の上部に腺毛が密生する。別名-。京都府立植物園(2014/11/4)。

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ワイルドベルガモット(Wild bergamot)

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ワイルドベルガモット(学名:Monarda fistulosa)はシソ科モナルダ属の耐寒性多年草。草丈は50~120cm。原産地は北アメリカ。葉はオレガノのような香りがする。背が高く育ち、地下茎でよく増える。花期は7~9月。花は包葉の上に長い筒状の花をつけ群生してたくさんの花を咲かせる。花の色はピンクがかった紫。別名モナルダ(Monarda)、ヤグルマハッカ(矢車薄荷)。京都府立植物園(2015/6/23)。

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まおらん(真麻蘭)

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マオラン(学名:Phormium tenax)はリュウゼツラン科フォルミウム属の常緑多年草(宿根草)。草丈は2~3m。原産地はニュージーランド。日本には明治時代の初めに渡来。葉は長さ1~3mほどになり、光沢があり、黄色い縦縞が入り、細長く先端が鋭く尖っている。花期は6~8月 。細長い葉の塊として成長し、その中から花茎が伸び、鮮やかな赤や黄色の花をつける。葉はククルビタシンを含み、動物に対して毒性を示す場合もある。人も強い苦味を感じる場合がある。葉から取る繊維は製紙の原料やロープの原料になる。葉は生け花の花材。別名ニューサイラン(新西蘭)、フイリニューサイラン(斑入りNew西蘭)、ニュージーランドアサ(新西蘭麻)、フォルミウム(Phormium)。京都府立植物園(2015/6/23)。

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とっとり花回廊(2013/8/6)
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しろばなやなぎらん(白花柳蘭)

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シロバナヤナギラン(学名:Epilobium angustifolium var. album)はアカバナ科ヤナギラン属の多年草。草丈は100~150cm。原産地は?。葉は披針形、淡い緑の尖塔。花期は7~9月。花色は白。別名エピロビウム・アングスティフォリウム・アルブム(Epilobium angustifolium album)。京都府立植物園(2015/6/23)。

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きつぬきおとぎり(突抜弟切)

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ツキヌキオトギリ(学名:Hypericum sampsonii)はオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。草丈は20~100cm。原産地は日本、台湾、中国、インド。四国、九州の山地の林内や林縁に生える。葉は対生し卵状長楕円形で、基部は広く合着する。 花期は6~7月。花径が1~1.5cmの黄色の花が咲く。京都府立植物園(2015/6/23)。

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きんこうか(金光花、金黄花)

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キンコウカ(学名:Narthecium asiaticum)はユリ科キンコウカ属の多年草。草丈は20~40cm。原産地は日本。北海道~本州の中部以北の亜高山や高山の湿原や湿地に群生する。根際から生える葉は剣状の線形で、長さが20~30cmである。花期は7~8月。花茎の上に花被片6枚の星型の黄色い花を総状につけ、下方から開花していく。雄しべは6本で、花糸には縮れた毛が生える。 真ん中にある雌しべの花柱は柱状をしている。 花は咲き進むと緑色になる。花の後にできる実はさく果。和名の由来は、黄金色に輝く花の色からきている。別名ー。京都府立植物園(2015/6/23)。

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おおひらうすゆきそう(大平薄雪草)

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オオヒラウスユキソウ(学名:Leontopodium miyabeanum)はキク科ウスユキソウ属の多年草。草丈は10~30cm。原産地は日本。北海道後志総合振興局管内の大平山と夕張山地の崕山(きりぎしやま)のみに特産する種で、高山帯の石灰岩地の岩場に生える。茎は分枝しないで、白い綿毛がある。茎につく葉は15~30個が互生し、先端が急に細くなる。花期は6~8月。頭花の縁に星状につく苞葉は白い綿毛が密生し、先端は円みを帯びる。苞葉の数はハヤチネウスユキソウより多い。和名は自生地の大平山(おおびらやま)から来ている。別名ー。京都府立植物園(2015/6/23)。

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はなぜきしょう(花石菖)

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ハナゼキショウ(学名:Tofieldia nuda)はユリ科チシマゼキショウ属の多年草。草丈は10~30㎝。原産地は日本。本州関東地方以西、四国、九州の山地の岩崖地に生息。地下茎は短い。根生葉は長さ5~25㎝の剣状葉、全縁、内折れし、基部が重なり、左右に2列につく。花期は6~8月。茎頂の長さ3~12㎝の総状花序に多数の花をつける。小花柄は長さ5~10㎜、基部に1個の苞が小花柄を包むようにつく。花被片は6個つき、白色、長さ3~4㎜の線状長楕円形。花柱は3個。果実は卵状惰円形の蒴果。別名イワゼキショウ(岩石菖)。京都府立植物園(2015/6/23)。

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しこたんはこべ(色丹繁縷)

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シコタンハコベ(学名:Stellaria ruscifolia)はナデシコ科ハコベ属の多年草。草丈は5~20cm。原産地は日本、ロシア。北海道、本州・中部以北の高山の岩場などに生育。葉は卵形ないし卵状の披針形で、互生。 葉の色は白みがかっている。花期は5~9月。茎先に花びらが5枚の白い花をつける。 花びらは深く2つに裂けているので10枚のように見える。 ハコベ(繁縷)と比べて花びらは大きく、15mmくらいある。花の後にできる実はさく果。絶滅危惧II類(VU)に登録されている。名の由来は、千島列島の色丹島で最初に発見されたことからきている。 別名ネムロハコベ(根室繁縷)。京都府立植物園温室(2015/6/23)。

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からふとだいこんそう(樺太大根草)

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カラフトダイコンソウ(学名:Geum macrophyllum var. sachalinense)はバラ科ダイコンソウ属の多年草。草丈は40~70cm。原産地は日本、ロシア(千島・樺太)。北海道~本州の中部地方の:山地や亜高山の草地に生育。植物体全体に針のような黄赤色の長く粗い毛が生え、特に茎の下部に多い。茎は上部でまばらに分枝し、枝は横に広がる。根出葉は羽状複葉で、柄があり、頂小葉は円形で縁に不ぞろいな鋸歯があり、側小葉はごく小型で1~2対つく。茎につく葉は互生し、側小葉がなく、下部のものは卵円形で3浅裂し、上部のものは3中裂して側裂片が広く開き、先端はとがり、縁に粗い鋸歯がある。花期は7~8月。茎先で枝分かれをして花径15mmくらいの黄色い花を数個つける。 花弁は5枚で、花弁の形は丸く、落ちやすい。 萼片も5枚で、萼片の間に5枚の副萼片がある。 花の真ん中は緑色で、たくさんの雄しべと雌しべがある。花の後にできる実はさく果の集合果。 卵形で、鉤状の毛が生える。別名チシマダイコンソウ(千島大根草)。尾瀬(2015/6/17)。

みねざくら(峰桜、嶺桜)

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ミネザクラ(学名:Prunus nipponica)はバラ科サクラ属の落葉小高木または低木。高さは5~10 m。原産地は日本。葉は互生し、倒卵状楕円形で長さ5~7cm、先は尾状にとがり、縁に重鋸歯がある。花期は5~7月。赤褐色の新葉と同時に径2~2.5cmで淡紅色の5弁花を1~3個散形状につける。小花柄、萼ともに毛はなく、萼片には細かい鋸歯がある。果実は広楕円形で長さ約8mm、紫黒色に熟す。別名タカネザクラ(高嶺桜)。尾瀬(2015/6/17)。

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むらさきやしおつつじ(紫八汐躑躅、紫八塩躑躅)

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ムラサキヤシオツツジ(学名:Rhododendron albrechtii)はツツジ科ツツジ属の落葉低木。高さは1~3m。原産地は日本。北海道、本州の東北地方および中部地方の日本海側の山地から亜高山の林縁や疎林内などに生育する。葉は枝先に輪生状に互生し、葉柄は長さ1~3mmになり、淡褐色の長毛が密生する。葉身は長さ5~10cmの倒卵形または楕円形で、先はとがり先端に腺状突起があり、基部はくさび形で葉柄に流れる。葉の表面には微毛が生え、裏面の葉脈の下部に開出する白毛がやや密生する。花期は4~6月。葉の展開と同時か先に開花し、枝先の1個の花芽に1~4個の花をつける。花柄は長さ5~15mmになり、長毛と腺毛が密生する。花冠は鮮紅紫色で、径4cmの広漏斗形で5深裂し、花冠の上側内面に濃色の斑点がある。雄蘂は10本で、うち上部の5本は短く、花糸に白色の短毛が生え、下部の5本は長く花冠の外側に伸び、無毛。花柱は無毛で子房には腺毛が密生する。果実は蒴果で長さ8~10mmの長卵形。名は数回紫色の染汁に漬けて染め上げたツツジの意味。別名ミヤマツツジ(深山躑躅)、ムラサキヤシオ(紫八汐)。尾瀬(2015/6/17)。


ながばのもうせんごけ(長葉の毛氈苔)

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ナガバノモウセンゴケ(学名:Drosera anglica)はモウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草の食虫植物。草丈は10~20 cm。原産地は。北海道や本州の尾瀬沼などの高層湿原に生える。地上茎はほとんどなく、葉長は4~5cmの細長いヘラ形の葉が根際から出る。縁に紅紫色の腺毛が密生し、小さい虫を粘着して消化吸収する。昆虫を包み込むように葉が巻いている。花期は7~8月。花柄を伸ばし先端に小さな数個の白花を咲かせる。花弁は5枚あり、長さ約1 cmの倒卵形。葉の長さにより、モウセンゴケ(毛氈苔、学名:Drosera rotundifolia)、サジバモウセンゴケ(匙葉毛氈苔、学名:Drosera × obovata)、ナガバノモウセンゴケと呼ばれる。別名-。尾瀬(2015/6/17)。


なつとうだい(夏燈台)

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ナツトウダイ(学名:Euphorbia sieboldiana)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。草丈は20~40cm。原産地は日本。北海道~九州の丘陵や山地に生える。茎と葉はしばしば紅紫色を帯びる。葉は三角状の卵形で、下部では互生、上部では対生。 葉の先は丸く、縁に鋸歯はない。有毒植物で、切ると白い汁が出る。花期は4~5月。上部で対生する葉の間から杯状花序を出す。 杯状花序は雌しべが1本ある雌花1個と雄しべが1本だけある雄花数個で構成される。 花弁も萼片もない。 雌しべの子房にくっついて4個の腺体がある。 花の後にできる実は球形のさく果。別名-。尾瀬(2015/6/17)。

ねずこ(鼠子)

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ネズコ(学名:Thuja standishii)はヒノキ科ネズコ属の常緑高木。高さは10~30m。原産地は日本。本州、四国の山地に生育。幹は赤褐色、縦に樹皮が薄く裂けて剥がれ落ちる。葉は十字対生し、側枝は互生して水平につき、鱗片状の葉に包まれ、先は鈍頭。2つ折りの葉と菱形の小さな葉が交互に並ぶ。葉表は深緑色、葉裏の気孔帯は緑白色、目立たない。花期は5月。雌雄同株。雌花も雄花も枝先につき、雄花は紫黒色、雌花は黄緑色。球果は長さ約1㎝の卵形、10~11月に黄褐色に熟す。材は耐腐朽性が高く、建築・器具材に利用する。別名クロベ(黒檜)、ゴロウヒバ(五郎檜葉)、クロベスギ(黒檜杉、黒部杉)、クロビ(黒檜)。豊中市服部緑地植物園(2007/10/3)。

尾瀬(2015/6/17)。
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おおばたちつぼすみれ(大葉立坪菫)

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オオバタチツボスミレ(学名:Viola kamtschadalorum、Viola langsdorffii)はスミレ科スミレ属の多年草。草丈は20~40cm。原産地は日本、サハリン。北海道、本州中部地方以北の低地~亜高山帯の林の中や湿地に生える。葉は大型で3~7cmの円心形で、葉の縁に波状の鋸歯がある。托葉は全縁だがまばらに浅い鋸歯がみられる。花期は5~7月。地上茎から伸びる花柄に、花径2~3cmの淡い紫色や紫紅色の花をつける。各弁には紫色筋が入る。側弁基部に白い毛が密生する。 距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は短い。花の後にできる実はさく果。準絶滅危惧種指定。名前は大きな葉をもつタチツボスミレの意。別名-。尾瀬(2015/6/17)。

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おおなるこゆり(大鳴子百合)

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オオナルコユリ(学名:Polygonatum macranthum)はユリ科ナルコユリ属の多年草。草丈は80~130cm。原産地は。北海道~九州の低地、山地の落葉広葉樹林の林床に生育する。茎は円くて少し白っぽい。葉は長さ6~20㎝の楕円形ないし広披針形で先はとがる。花期は5~7月。筒状の薄緑白色の花を2~3個ずつ葉の付け根に下げる。花は漏斗状鐘形で長さ2~3.5㎝。先端は6裂している。漿果(しょうか)は球形、熟すと黒色となる。アマドコロとの違いは、茎が丸いこと、アマドコロのおしべの柄(花糸)の下部に微かなイボ状の突起があることで区別できる。名前の由来は花の様子がスズメ追いの鳴子に似ていて大きいことによる。別名ヤマナルコユリ(山鳴子百合)、オクノオオバオウセイ。尾瀬(2015/6/17)。