ねもとしゃくなげ(根本石南花)

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ネモトシャクナゲ(学名:Rhododendron brachycarpum var.nemotoanum)はツツジ科の常緑低木。高さは1~3m。原産地は日本。北海道、本州北部の高山帯に自生。ハクサンシャクナゲ(白山石楠花、学名:Rhododendron brachycarpum)の八重咲き品種。葉は肉厚である。花期は7月。白やピンクの花を咲かせる。福島県では吾妻山や安達太良山に群生しており、吾妻山で最初に発見されたことで、福島県の県花。国の天然記念物にも指定されている。別名ヤエハクサンシャクナゲ(八重白山石楠花)。

アカシア(Acacia)

アカシア (学名:Acacia) はマメ科(クロンキスト体系ではネムノキ科)アカシア属の総称。別名アカシヤ、アカシャ、アケイシャ。 日本では、ニセアカシアをアカシアまたはアカシヤと呼ぶことが多い。アカシア属は約600種が熱帯から温帯にかけて、特にオーストラリア大陸、アフリカ大陸に多数の種が分布する。 その多くは非常に深く主根を伸ばすため、年間を通してほとんど降水が無い砂漠に自生する。 明治時代に輸入されたニセアカシアを当時アカシアと称していたことから現在でも混同されることが多い。また、花卉栽培されるフサアカシアなどが、本来はオジギソウの意味のミモザと呼ばれている。 アカシアの蜜として販売されている蜂蜜はハリエンジュ(ニセアカシア)の蜜である。

日本では関東以北では栽培が困難であるものが多い。 比較的温暖な所で栽培されるものに、下記の種類がある。

・フサアカシア(学名:Acacia dealbata)
・ギンヨウアカシア(学名: Acacia baileyana)
・モリシマアカシア(学名:Acacia mearnsii)
・アラビアゴムノキ (学名: Acacia senega)

・サンカクバ・アカシア(学名:Acacia cultriformis) 両先端丸く葉脈1本、三角状の葉、
・プラビシマ・アカシア(学名: Acacia pravissima) 片側丸く片側鋭尖頭で葉脈2本

・メラノキシロンアカシア(学名: Acacia melanoxylon)



「アカシア」の言葉が入る歌詞
赤いハンカチ
 歌手:石原裕次郎 作詞:萩原四朗 作曲:上原賢六
 https://www.youtube.com/watch?v=yTxOBiyQ_d8


ベロニカラモーナ(Veronica ramona)

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ベロニカマローナ(学名:Veronica gentianoides 'Ramona')はゴマノハグサ科ベロニカ属の耐寒性多年草。草丈は30~50cm。原産地はアメリカ。花期は4~6月。白に近い淡いブルーの花穂。別名ベロニカ ゲンチアノイデス ラモナ(Veronica gentianoides 'Ramona')。西宮市北山緑化植物園(2015/5/8)。

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べにかのこうそ(紅鹿子草)

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ベニカノコソウ(学名:Centranthus ruber)はオミナエシ科セントランサス属の宿根草(耐寒性多年草)。草丈は50~100cm。原産地は地中海沿岸。湿り気のある岩礫地などに生育。葉は披針形で、対生。花期は6~8月。茎先に円錐花序を出し、芳香のある紅紫色の小花を多数つける。 1つ1つの花は合弁花で、先が5つに裂けている。裂片の先は丸い。花のつけ根の部分には距がある。実はそう果で、放射状に伸びた羽毛がある。ハーブとしても利用。別名レッドバレリアン(red valerian)、セントランサス(Centranthus)。西宮市北山緑化植物園(2015/6/14)ベニカノコソウ ‘コッキネウス’ 。

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ベルケアパープレア(Berkheya purpurea)

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ベルケアパープレア(学名:Berkheya purpurea)はキク科ベルクレア属の常緑多年草。草丈は25~80cm。原産地は南アフリカ。茎は白みがかりトゲに覆われ、葉は細長く伸び、トゲが凄い。花期は5~8月。トゲトゲの花茎を伸ばしてピンクの花を咲かる。花は5~8cm程度で、穂状にまばらに咲く。花色はかすれたように濃淡が混じる。花芯は濃い目の紫色で少し盛り上がる。別名ベルクヘヤ・プルプレア(Berkheya purpurea)。西宮市北山緑化植物園(2015/6/14)。

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ささのゆき(笹の雪)

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ササノユキ(学名:Agave victoriae-reginae)はリュウゼツラン科リュウゼツラン属の常緑多肉植物植物(多年草) 。草丈は30~40cm。原産地はメキシコ。山地の岸壁に生育。リュウゼツラン(竜舌蘭)の代表的な栽培品種。上から見ると球形で、 葉は、深緑色で、葉縁や葉裏の稜線に白い流線形の筋が入る。 葉の先には黒褐色の棘がある。花期は7~9月。花は穂状花序、または、総状花序に薄緑色の小花を多数つける。花が咲くと株は枯れてしまう。別名アガベ・ビクトリアエ・レギナエ(Agave victoriae-reginae)。京都府立植物園温室(2015/6/23)。

あぽいあずまぎく(アポイ東菊)

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アポイアズマギク(学名:Erigeron thumbergii var. angustifolius)はキク科ムカシヨモギ属の多年草。草丈は10~15cm。原産地は日本固有。日高山系アポイ岳、夕張山系崕山、天塩山系パンケ山などに分布し、高山の礫地や草地に生える。ミヤマアズマギクの狭葉型変種とされている。花茎は暗い紫色を帯びる。際から生えるへら形の葉は、幅が狭く毛が少ない。花期は:5~7月。茎先に花径25~30mmくらいの花(頭花)を1輪ずつつける。 花の周りにつく舌状花は普通は白いが、赤紫色を帯びるものもある。また、咲き終わりには赤味を帯びる。実はそう果。環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。別名-。京都府立植物園(2015/6/23)。

じょうりょくやまぼうし(常緑山法師)

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ジョウリョクヤマボウシ(学名:Cornus hongkongensis)はミズキ科ミズキ属の常緑高木。高さは5~7m。原産地は中国。葉は緑色の単葉。花期は5~6月。小さい白、クリーム色の花を枝一面に咲かせる。花が咲く年と咲きにくい年があるよう。8~10月には美しく紅葉し直径1cmほどの丸い果実が赤く熟す。果実は食用になる。常緑ヤマボウシはシンボルツリーとして人気の樹木。別名ホンコンエンシス(Hongkongensis)。京都府立植物園(2015/6/23)ジョウリョクヤマボウシ’新月’。

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ニッパやし(Nypa椰子)

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ニッパヤシ(学名:Nypa fruticans)はヤシ科ニッパヤシ属の常緑の小高木。高さは5~10m。原産地は熱帯アジア~豪州北部。日本では、沖縄県の西表島に分布。海に近い湿地やマングローブ林に生える。ニッパヤシ属で現存するのは本種一種のみの一属一種である。茎(地上茎)はなく地上部には根茎の先端から太い葉柄と羽状の複葉を持つ数枚の葉を束生する。葉の長さは5~10mで、小葉の長さは1m程度で、線状披針形、全縁、革質で光沢があり、先端は尖る。花期は7~8月。雌雄同株。葉の付け根から花序を伸ばし、長さ80~100cm程度の細長い淡黄色の雄花序および、その先端に球状の雌花序をつける。雌花序は頭状花序で、雄花序は尾状花序である。花期の後、雌花序は棘のある直径15~30cm程度の球状の集合果となる。屋根葺き材にして、ニッパハウスを造る。また、花柄を切り取って出る汁液から、砂糖や酒をつくる。環境省レッドデータブックで絶滅危惧IA類。別名カブトヤシ。英名は mangrove palm、nypa palm。京都府立植物園(2015/6/23)。

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せんなりバナナ(千成バナナ)

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センナリバナナ(学名:Musa chiliocarpa)はバショウ科バショウ属の常緑多年草。草丈は3~5m。原産地はジャワ、マレーシア。ふつうに栽培されているバナナ(学名:Musa acuminata)の近縁種。茎のように見えるのは葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)が巻き重なったもので、偽茎という。葉は長めの楕円形で艶があり、長さは2~3mある。偽茎の先に8~10枚の葉をつける。花期は6~8月。葉の間から、大きな苞をつけた花穂を垂らす。雌花は花穂のつけ根の部分に、雄花は先につき、その間に中性花がつく。花の色は紅紫色である。実は花穂に10数段につき、黄色に熟する。親指大しかなく、食用には向かない。観賞用や飼料用に利用される。和名の由来は大きな花序に1000個以上の実をつけることからきている。別名-。京都府立植物園温室(2015/3/21)。

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京都府立植物園温室(2015/6/23)
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あかばなゆうげしょう(赤花夕化粧)

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アカバナユウゲショウ(学名:Oenothera rosea)はアカバナ科マツヨイグサ属の多年草。草丈は20~60cm。原産地は北アメリカ南部から南アメリカ。日本へは明治時代に観賞用として渡来。現在は野生化し、本州の関東地方から西の日当たりのよい道端や空き地、川原に生育。茎には柔らかい毛が生える。葉は互生し、長さは3~5cmの広い披針形で葉先は三角形状。葉の周りには浅い鋸歯があり、波打っている。根際から生える葉には不規則な切れ込みが入ることもある。花期は5~9月。茎の上部の葉の脇に淡紅色の花を斜め上向きにつける。花径は10~15mmくらいで、花びらは4枚で 花びらの先は丸くなっている。花びらには濃い紅色の筋が入り、中心部は黄緑色である。雄しべは8本あり、花粉のある葯の部分は白い。 雌しべの先端は紅色で4つに裂け、十字状になる。花の後にできる実はさく果。和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花も見られる。オシロイバナの通称と紛らわしいので、アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)と呼ぶ。別名ユウゲショウ(夕化粧)。ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草、学名:Oenothera speciosa)の花に少し似ていますが、花の大きさが二回りほど小さく、また、ヒルザキツキミソウの花は上向きに咲き花色も淡いピンク色であることで区別できる。西宮市夙川(2011/5/9)。

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つづらふじ(葛藤)

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ツヅラフジ(学名:Sinomenium acutum)はツヅラフジ科ツヅラフジ属の落葉つる性木本。高さは10m。原産地は日本、台湾、中国。関東南部以西~沖縄の山野の林中に生える。樹皮は緑色でなめらか。葉は互生。葉身は長さ6~10cm、切れ込みのない広卵形のものから、5~7裂するものまで変化が多い。基部はハート形~切形。質は薄い革質で、乾くと黒褐色になる。葉柄は長さ5~10cm。花期は6~7月。雌雄別株ときに同株。枝先や葉腋から長さ10~20cmの円錐花序をだし、淡緑色の小さな花をつける。花弁と萼片は6個。果実は核果。長さ6~7mm、黒色に熟す。つるは丈夫で、籠を編む素材とする。よく似たコウモリカズラ(蝙蝠蔓、学名:Menispermum dauricum)は葉柄が楯状につく。また アオツヅラフジ(青葛藤、学名:Cocculus orbiculatus)は葉柄が短く、毛が多い。別名オオツヅラフジ(大葛藤)、ツタノハカズラ(蔦葉蔓)。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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むらさき(紫)

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ムラサキ(学名:Lithospermum erythrorhizon)はムラサキ科ムラサキ属の多年草。草丈は30~80cm。原産地は日本、中国。北海道から九州にかけての山地の草原に生育。万葉集や源氏物語にも登場する、古くから知られる植物。茎は直立し、上方で枝分かれする。葉は披針形で、互生。花期は6~8月。茎先に小さな白い5弁花をつける。花の真ん中がへこんでいるのが特徴。実は分果で、4つのブロックからなる。根は乾燥すると紫色となり、紫根(しこん)と呼ばれ、紫の染料として利用されてきた。漢方では解熱薬、解毒薬、皮膚病の薬などとして用いられる。環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。別名ムラサキネ(紫根)、ネムラサキ(根紫)。

奈良万葉植物園(2015/11/5)
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おもだか(面高、沢瀉)

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オモダカ(学名:Sagittaria trifolia)はオモダカ科オモダカ属の多年草。草丈は:20~120cm。原産地は中国。北海道~沖縄の湖沼やため池、水路、水田などに生育する抽水~湿生植物。特徴のある矢じり型の葉は最初、線形だが、成長に伴い狭長楕円形の葉を経て、先端が尖って矢じり型の葉身となる。葉身の頂裂片は挟三角形~卵形。葉には長い柄がある。花期は6~10月。雌雄同株。花茎は長さ20~100cmであるが、葉の上部より高くなることはない。 花径2cmくらいの白い3弁の単性花をつける。茎の上部につくのが雄花で、下部につくのが雌花である。それぞれ3枚の花びらの真ん中に黄色い雄しべ、黄緑色の雌しべがつく。実は長さ3~6mmの扁平なそう果で、広い翼がある。秋には葉の基部から数本~多数の走出枝を伸ばし、先端に塊茎を形成して越冬する。塊茎は食用になる。おせち料理に使うクワイ(慈姑、学名:Sagittaria trifolia 'Caerulea')はオモダカの栽培変種である。戦国時代にはオモダカは「勝ち草」と呼ばれ、多くの武将が沢瀉紋を家紋として用い、豊臣秀吉や毛利元就も沢瀉紋を使ったという。別名ハナグワイ(花慈茹)、サンカクグサ(三角草)、イモグサ(芋草)、オトゲナシ(頤無)、カチグサ(勝ち草)、アローヘッド(Arrowhead)。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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こなぎ(小菜葱、小水葱、子水葱、子菜葱)

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コナギ(学名:Monochoria vaginalis var. plantaginea、Monochoria vaginalis)はミズアオイ科ミズアオイ属の一年草。草丈は10~40cm。原産地は東南アジア。主に本州~九州に発生し、北海道では少ない。稲作に付随して日本に伝来したとされ、有機水田では、最も一般的な水田雑草。池や河川の浅水域にも生育する。 茎は根生する。葉の形は倒披針形、卵形、卵唇形などさまざま。葉身は長さ2.5~6cm。花期は8~10月。総状花序が葉鞘から伸びるが花茎は短く、葉柄の中ほどから花序が出ているように見える。1つの花序に2~8個の花がつく。花は青紫色で直径1.5~2cm、雄しべは6本、そのうちの5本が短く葯が黄色、1本はやや長く青紫色。ときに花弁が開かず結実する閉鎖花。花茎は花後垂れ下がり、楕円形で長さ7~10mmの果実がつく。種子は微小で多数。同じ科のホテイアオイ(布袋葵、学名:Eichhornia crassipes)に似ているが、コナギは葉柄が太くならない。ミズアオイ(水葵、学名: Monochoria korsakowii)の古名を「葱(なぎ)」と呼び、ミズアオイを小ぶりにした姿のコナギは「小葱(こなぎ)」と呼ばれるようになったようである。別名ツバキバ(椿葉)、ツバキグサ(椿草)、イモグサ(芋草)、イモバグサ(芋葉草)、ササナギ(笹菜葱)、ミズナギ(水菜葱)、トリノシタ(鳥の舌)、ハートグサ(心臓草)、タバス(田蓮)。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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なぎ(水葱) コナギ(ミズアオイ科)
醤酢(ひしほす)に 蒜(ひる)樢(つ)き合(か)とて鯛願ふ 我にな見えぞ水葱(なぎ)の羹(あつもの) 
                                         長意吉麿(なかのぶきまろ) 巻十六-3829
(意味)ひしおすにノビルをつきこんだ和え物と鯛を食べたい思っている私に、見せつけてくれるな。水葱の吸い物なんか! 出典:ナギの会HP

さんかくい(三角葦、三角藺)

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サンカクイ(学名:Schoenoplectus triqueter、Scirpus triqueter)はカヤツリグサ科フトイ属の多年草。草丈は50~100cm。原産地はヨーロッパ、アジア、日本。北海道~九州の池や川の周辺の湿地に生育し、大きな群落を作る。茎の断面が三角でイグサに似ている。地下茎は水中の泥の中で横に這い、まばらに花茎を上に伸ばす。花茎の太さは1cm近くなる。深緑色でつやがあり、やや硬い。花茎の基部には少数の長い鞘があり、葉身が数cmの長さで生じるので、花茎の下の方に小さな葉が着いているような形になる。花茎は根元から先端までに節がない。花期は7~10月。花茎(稈)の先端から花序を生じる。花序のすぐ下に1つの苞があって、花茎の延長のように発達し、先端はとがる。先の尖った茎の先端より下から、花序が横に出るような姿となる。小穂は楕円形から卵形、長さは3cm前後、茶褐色でつやがある。数個がかたまってつくが、一部は短い柄がある。小穂の鱗片は螺旋状につく。果実はそう果で熟すると倒卵形、長さ2~2.5mm。サンカクイの和名の由来は、三角形のイグサ(藺草)から。別名サギノシリサシ(鷺尻指)。よく似たカンガレイ(寒枯藺、学名:Schoenoplectus triangulatus)は、株状になり、花序に枝がない。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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まこも(真菰)

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マコモ(学名:Zizania latifolia)はイネ科マコモ属の多年草。草丈1~3mは。原産地は東アジア~東南アジア。日本では全国の水辺に群生し、沼や河川、湖などに生育。根茎は太く、地中を横にはう。葉は長さ40~90cm、葉身と葉鞘(ようしょう)の間で離層ができる。花期は8~10月。稈の先端に、分枝が多く、長さ約50cmになる円錐花序をつける。雌花は花序の先端につき黄緑色、雄花は下部について淡い紫色を帯びる。種子は食用となり、ワイルドライスとして販売されることもある。収穫は秋で、新芽の根元がじゅうぶんに肥大したらすぐに収穫する。収穫が遅れると、組織内に真っ黒な胞子が混じるようになり、食感・食味も落ちて、商品価値は失われる。別名ハナガツミ(花勝美)。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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こも(薦、許母) マコモ(イネ科)
飼飯(けひ)の海(み)の庭好(よ)くあらし刈薦(かりこも)の乱れ出づ見ゆ海人(あま)の釣船(つりぶね) 巻三-256 柿本人麿
(意味)飼飯の海の海域は波穏やかです。刈った薦を干しているかのように散り散りになって海人が出漁しているのを見た。その海人の釣船よ。

「マコモ」の言葉があ言っている歌詞
夕陽の丘
歌手:石原裕次郎&浅丘ルリ子
作詞:萩原四朗 作曲:上原賢六
http://www.uta-net.com/movie/41808/

よし(葦、蘆)

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ヨシ(学名:Phragmites communis)はイネ科ヨシ属の多年草。草丈は150~ 500cm 。原産地はヨーロッパ。湖岸や河口近くに群生。太い地下茎をめぐらし、大群落をつくる。茎は太くてかたく、節間は長い。葉は互生し、長さ20〜50cmの線形で先が垂れる。花期は8〜10月。花序は長さ15~40cmの大型の円錐花序で淡紫色を帯びた小穂を密につける。別名アシ(葦、蘆)。一般的に関東では「アシ」、関西では「ヨシ」と呼んでる。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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ふとい(太藺)

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フトイ(学名:Scirpus tabernaemontani)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草。草丈は80~200㎝。原産地は日本、北米、中国、中央アジア、マレーシア 。抽水植物で日本全土の浅水中や湿地に生育する。根茎は太く、匍匐する。葉は無葉身の鞘(さや)となって、茎の根もとを包む。茎は直径1~2㎝の円柱形で節がなく、灰緑色をしている。花期は6~10月。いくつか枝が出てその先端には黄褐色の小穂がつき、小穂の基部からさらに枝が出るようにして多数の小穂が散房状につく。花序の基部には苞が一つあるが、花序より短くて目立たない。花序が花茎の先端に上を向いてついているように見える。果実は倒卵形。日本では、時に庭園の池などで観賞用に栽培される。フトイの変種であるシマフトイ(縞太藺、学名:Scirpus tabernaemontani 'Zebrinus')は花茎に白い横縞模様があり、鑑賞価値が高いものとして栽培されている。名前は「太い藺草」の意味である。別名オオイ(大藺)、ツクモ(都久毛)、トウイ(唐藺)、マルスゲ(丸菅) 。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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さつまさっこうふじ(薩摩酢甲藤)

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サツマサッコウフジ(学名:Milletia reticulata)はマメ科ナツフジ属の落葉ツル性低木(常緑蔓性低木?)。高さは5m。原産地は台湾、中国南部。葉は奇数羽状複葉。小葉は7~9枚、藤の葉に似ていますが幾分肉厚。先端は尖らず全縁。花期は6~8月。葉の脇に上向きに直立した総状花序を出し、紅紫色をした蝶形の花をつける。 花穂が垂れない。別名ムラサキナツフジ(紫夏藤)、タイワンサッコウフジ(台湾醋甲藤)。園芸的にはサツマサッコウフジ(酢甲藤)とも呼ばれてる。特に紫の花が咲く品種をムラサキナツフジと呼ぶ。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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西宮市北山緑化植物園(2016/9/24)ムラサキナツフジ
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ところ(野老)

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トコロ(学名:Dioscorea tokoro)はヤマノイモ科ヤマノイモ属の蔓性多年草。草丈は。原産地は日本。山野に生える。葉がヤマノイモに似ているが、より葉の幅が広く心形で、互生(ヤマノイモは葉が対生)。花期は7~9月。雌雄異株。花は雄花雌花とも、淡黄緑色。雌花の穂は垂れ下がる。蒴果の翼は楕円形で、横より縦の方が長く、縦長の形になる。地下の根茎は肥厚し、ひげ根が生える。これを腰の曲がった老人のに例え、長寿につながるとして、縁起物とされ「野老」の名がある。根茎は苦みが強く食用にはならない。別名オニドコロ(鬼野老)。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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しのぶ(忍)

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シノブ(学名: Davallia mariesii)はシノブ科シノブ属のシダで、樹木の樹皮上に生育する着生植物(夏緑性多年草)。草丈は40~70㎝。原産地は日本、中国。北海道の一部から沖縄に掛けての山地の岩上、崖、樹上に生育。葉は3~4回羽状複葉っぽく裂け、全体としては卵形になる。小葉は先がやや細い楕円形。やや厚みがある革状の葉質をしている。小葉の裏面には、小葉全体より一回り小さいだけの胞子のう群がある。葉は冬に落ちる落葉性。ただし、南西諸島のものは常緑である。観賞用に栽培されることがある。近年は、より葉が分厚く、台湾産の種である常緑のトキワシノブ(常盤忍、学名:Humata tyermanii、Davallia tyermannii)が栽培されている。別名シノブグサ(忍草)、コトナシグサ(事無草)。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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からむし(苧、苧蒸、苧麻)

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カラムシ(学名:Boehmeria nivea var. concolor f. nipononivea)はイラクサ科ヤブマオ属の多年草。草丈は1~2m。原産地は中国、フィリピン、マレー半島。本州~九州のいたるところの道ばたに多い。茎は叢生し、短い寝た毛を密生する。葉は広卵形、鋭尖頭、長さ9~15cm、ふちに鈍鋸歯があり、互生。表面には白点とまばらに毛があり、裏面は綿毛があって白く、脈上に短毛がある。根元に近い葉ほど大きく、葉柄も長くなる。花期は8~10月。雄花と雌花があるが雌雄同株で、雌花が株の上のほうにつく。花は葉腋の円錐花序につく。花色は淡緑色。雌花は球状に集まる。風によって花粉を運ぶ風媒花で、鮮やかな花びらもなくあまり目立たないが、カラムシが多い地域では花粉症の原因ともなる。果実は花被筒に包まれ、卵円形長さ0.8mm。茎の皮からは衣類、紙、さらには漁網にまで利用できる丈夫な靭皮繊維が取れる。別名オ(紵)、チョマ(苧麻)、アオソ(青苧)、ヤマオ(山紵)、マオ(真麻、苧麻)、カツホウ、シラノ、シロソ、ソロハ、シロホ、ヒウジ、コロモグサ、カラソ、ヲ。万葉名はムシ(蒸)。葉の裏面に綿毛がないものをアオカラムシ(青苧麻、学名:Boehmeria nivea var. concolor)という。奈良万葉植物園(2015/11/5)。

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シクラメン・ヘデリフォリウム(Cyclamen hederifolium)

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シクラメン・ヘデリフォリウム(学名:Cyclamen hederifolium)はサクラソウ科シクラメン属の多年草。草丈は10~15cm。原産地ヨーロッパのフランス~ギリシャ一帯。シクラメンの原種の1つである。 花の後に展開する葉は三角形ないし心臓形で浅く裂け、長い柄がある。 葉には銀色の模様が入る。花期は:9~11月。花の色は淡いピンクで、つけ根の部分の色が濃い。実はさく果。別名アキザキシクラメン(秋咲きCyclamen)。京都府立植物園(2015/10/10)。

こがま(小蒲)

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コガマ(学名:Typha orientalis)ガマ科ガマ属の多年草。草丈は100~150cm。原産地は日本、東アジア。本州~四国、九州の湖岸や沼沢地、放棄水田などに生える。根際から生える葉は線形である。花期は6~8月。茎頂に黒茶の花穂をつける。上部の雄花穂と下部の丸っこいソーセージのような雌花穂は接続している。 肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)と呼ばれている。 雌花穂は長さ6~10cmくらいある。 雄花穂は花粉を出し終わると枯れ、雌花穂がガマの穂になる。この花について蒲(ガマ)によく似ているが、全体的に小さい。実は堅果。 種子には毛があり、風に乗って散布される。 ガマ(蒲、学名:Typha latifolia )やヒメガマ(姫蒲、学名:Typha domingensis)は4つの花粉の集まった4集粒だが、本種は単粒である。別名-。京都府立植物園(2015/10/10)。

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タノア・ゲニクラータ(Thalia geniculata)

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タノア・ゲニクラータ(学名:Thalia geniculata)はクズウコン科タリア属(ミズカンナ属)の常緑多年草。草丈は2~3m。原産地は西インド諸島、熱帯アフリカ、熱帯アメリカ。堅牢な根茎の水生植物。丸みを帯びた基部と尖った頂点の大きな卵形の葉。花期は5~9月。緩い穂を出し、紫色の花をつける。果実はほぼ球形、1cmのカプセル。別名-。英語はAlligator Flag、Fire Flag、Arrowroot。京都府立植物園(2015/10/10)タリア・ゲニクラータ レウイデス(学名:Thalia geniculata f. .rheumoides)。

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だいじょ(大薯)

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ダイジョ(学名:Dioscorea alata)はヤマノイモ科ヤマノイモ属の蔓性多年草。草丈は6~25m。原産地は東南アジア、西アフリカ。日本では沖縄県で広く栽培されるほか、九州・四国などでもわずかに栽培される。ヤムイモ(Dioscorea 属の食用種)の1種の芋類。葉はハート形からくさび形、イモの形もナガイモ類と同じように、長形から塊形まで様々であるが、茎の断面が四角形をしており、四辺の角が翼状になっている。花期は6~8月?。花色は黄緑色、イボリー。収穫期は11月。芋の中身は鮮やかな紫色をしているものが多いが、白色の品種もある。紫色のものはベニヤマイモ(紅山芋)、ベニイモ(紅芋)とも呼ぶ。別名ダイショ(大薯)、シンショ(参薯)、デンショ(田薯)、オキナワヤマイモ(沖縄山芋)、タイワンヤマイモ(台湾山芋)、ウベ (フィリピン語:ube)、パープルヤム (purple yam)、ウォーターヤム (water yam) 。京都府立植物園(2015/10/10)。

エスカリョニア・ビフィダ(Escallonia bifida)

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エスカリョニア・ビフィダ(学名:Escallonia bifida)はユキノシタ科エスカロニア属の常緑低木。高さは3~5m。原産地はブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン。光沢のある濃い緑色の葉を持つ。花期は6~9月。5花弁の白、ピンクや赤の総状花序または円錐花序の花を咲かせる。別名エスカロニア・ビフィダ(Escallonia bifida)。京都府立植物園(2015/10/10)。

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しちめんふよう(七面芙蓉)

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シチメンフヨウ(学名:Hibiscus mutabilis var.polygamus)はアオイ科フヨウ属の耐寒性落葉低木。高さは1~2m。原産地は園芸品種。フヨウの大輪八重咲きの変種。花期は8~10月。七面鳥のように 白赤ピンクが混ざった花を朝から咲かせる。花の中心が四方七面に向いているように見える。別名-。京都府立植物園(2015/10/10)。

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しまもくせい(島木犀)

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シマモクセイ(学名:Osmanthus insularis)はモクセイ科モクセイ属の常緑高木。高さは10~15m。原産地は日本、台湾、朝鮮半島。日本では本州(福井県以西、八丈島、小笠原)、四国、九州、琉球の主として亜熱帯、暖帯域に分布する。樹皮は灰色で全体無毛。葉は対生し、長さ7~11cmの狭長楕円形でやや薄い革質。花期は10月頃。雌雄異株。葉腋に直径5~6mmの白い小さな花を束生する。花冠は純白で4深裂する。果実は楕円形で翌年の初夏に黒碧色に熟する。材が堅い。別名ナタオレノキ(鉈折木)、サツマモクセイ(薩摩木犀)。京都府立植物園(2015/10/10)。

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みやまかたばみ(深山片喰、深山酢漿草)

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ミヤマカタバミ(学名:Oxalis griffithii)はカタバミ科カタバミ属の多年草。草丈は7~25㎝。原産地は日本。本州(東海地方南部~中国地方)、四国の山地の林内や林縁に群生する。葉柄、葉の裏面、花柄、萼片、苞には多くの毛がある。葉柄は太く、葉は3枚の小葉からなる。小葉はハート形、先端はへこむ。幅1~2.5cm。裏面は紫色を帯びることがある。花期は3~4月。花は2~3cm。白色~淡紅紫色。5枚の花びらの先は少しへこみ、淡紫色の条が入る。さく果は楕円形で長さ約2cm。花が終わると、閉鎖花を出して果実をつくる。閉鎖花は卵形で5~6mm。別名ヤマカタバミ(山酢浆草)。京都府立植物園(2015/10/10)。

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いそのぎく(磯野菊)

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イソノギク(学名:Aster asa-grayi)はキク科シオン属の多年草。草丈は15~50cm。原産地は日本。奄美大島から沖縄本島生育地:海岸の岩場や草地に生育。茎はよく枝分かれをし、斜上するか地を這う。根際から生える葉はさじ形で、ロゼット状となる。 茎につく葉はへら形で、互生。 葉の質はやや多肉質である。花期は周年。茎先に1輪ないし数輪の頭花がつく。 花径は3mmくらいである。 舌状花の色は、白ないし淡い紫色である。実はそう果。環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。別名-。京都府立植物園(2015/10/10)。

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めどはぎ(筮萩、蓍萩)

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メドハギ(学名:Lespedeza cuneata、Lespedeza juncea var. subsessilis)はマメ科ハギ属の多年草。草丈は60~100cm。原産地は日本、朝鮮半島、中国。日本全土の日当たりのよい草地や道ばたに生える。葉は3出複葉で、互生。 小葉の形は細長い楕円形。 頂小葉が他の2枚の小葉よりも大きい。花期は8~10月。葉の脇に長さ6mmくらいの蝶形の花を数個ずつつける。 花の色は淡い黄白色で、真ん中に紫色の斑が入る。豆果は扁平な円形または広楕円形。中には種子が1個入り、熟しても裂けない。和名は「めどぎはぎ」の略で、占いの一種である筮竹(ぜいちく)を「めどぎ」といい、これの代用に利用したためという。別名メドグサ(蓍草)、メドギ(蓍木)、メド(蓍)。京都府立植物園(2015/10/10)。

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ひめはっか(姫薄荷)

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ヒメハッカ(学名:Mentha japonica)シソ科ハッカ属の多年草。草丈は20~40cm。原産地は日本。北海道~九州の山地の湿地に生育。葉は卵形で対生し、全縁で、よい香りがする。花期は8~10月。茎の上部に短い花穂を出し、淡い紅紫色をした唇形の小さな花をつける。 花径は2~4mmくらいで、花冠の先は4つに裂ける。実は分果で、4つのブロックからなる。別名-。京都府立植物園(2015/10/10)。

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なべな(鍋菜、山芹菜、続断)

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ナベナ(学名:Dipsacus japonicus)マツムシソウ科ナベナ属の越年草。草丈は100~200㎝。原産地は日本、朝鮮、中国。本州、四国、九州の山地の日当たりの草地に生育。茎はよく分枝し、全体に刺状の剛毛が生え。葉は対生し、羽状に裂け、裂片は楕円形で縁に鋸歯があり、表面に剌毛がある。葉は対生し、羽状に全裂し、鋸歯縁。花期は8~9月。よく分枝した長い花柄の先に楕円形、径2~3cmの頭状花をつける。花は紅紫色で、花冠は4裂し、4個の雄しべがある。総苞片は花の外側に1列に並び、線形で刺毛が生えて、 そり返り、花後も残る。別名-。京都府立植物園(2015/10/10)。

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もみじはぐま(紅葉白熊)

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モミジハグマ(学名:Ainsliaea acerifolia)はキク科モミジハグマ属の多年草。草丈は40~80cm。原産地は不明。本州近畿以西、四国、九州の山地の木陰などに生育。葉は茎の中部に輪生状につき、長さ6~12㎝の円心形で掌状に中裂する。花期は8~10月。上部に穂状に頭花をつける。頭花は3個の小花からなり、小花の花冠は白色で細く5裂する。モミジに似た葉をつけたハグマの意である。ハグマ(白熊)というのは仏具の払子(ほっす)に使うヤクの毛のこと。別名モミジバハグマ(紅葉葉白熊)。本種の変種オクモミジハグマ(奥紅葉白熊、学名:A.acerifolia var.subapoda)は葉の切れ込みが浅い。京都府立植物園(2015/10/10)。

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のだけ(野竹)

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ノダケ(学名:Angelica decursiva)はセリ科シシウド属の多年草。草丈は60~150cm。原産地は日本、朝鮮半島、中国、台湾.。関東地方以西~九州の山野に生える。茎は直立し、暗紫色を帯び、縦脈がある。葉は3出羽状複葉、小葉の基部は翼状になり、小葉の柄はない。小葉は長楕円形で深裂し、裏面は白みを帯び、縁に粗い鋸歯がある。頂小葉の基部はしだいに細く葉柄に流れ、葉柄が袋状にふくらむのが特徴。花期は9~11月。枝先に複散形花序をだし、暗紫色(まれに淡緑色)の小さな花をつける。花弁は5個。雄しべは花弁より長い。果実はやや厚い翼がつき、長さ4~6㎜の扁平な広楕円形。花弁の白いものはシロバナノダケ(白花野竹、学名:Angelica decursiva f.albiflora)という。別名ノゼリ(野芹)、ゼンコ(前胡)。京都府立植物園(2015/10/10)。

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まるばたまのかんざし(丸葉玉の簪)

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マルバタマノカンザシ(学名:.Hosta plantaginea)はユリ科ギボウシ属の多年草。草丈は30~100cm。原産地は中国。江戸時代の中期に日本へ渡来。根際から生える葉は心形で艶がある。花期は8~9月。花茎を伸ばし、先で枝分かれをして白い花を数輪穂状につける。 花はギボウシ属では最大級で、夜開く。 花被片は6枚。実はさく果。楊貴妃が特に愛好したということで知られる。 別名-。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。 

まつざかしだ(松坂羊歯)

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マツザカシダ(学名:Pteris nipponica)はイノモトソウ科イノモトソウ属の常緑多年性。草丈は70~100cm。原産地は日本朝鮮半島、台湾など。房総以西の沿岸部、島根県以西の日本海側、四国、九州の林内に生える。根茎は短く横に這う。葉の質はやや厚く硬くて艶がある。側羽葉は線状の長い楕円形で1~3対あり、葉は波のようにうねる。葉の中肋に沿って白い斑が入るものがあり、観葉植物として園芸的に栽培される。ソーラスは羽片の辺縁に沿って長くつく。別名-。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。 


こぐまざさ(小隈笹)

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コグマザサ(学名:Sasa veitchii f. minor)はイネ科ササ属の常緑低木。高さは10~30cm。原産地は園芸品種。北海道西部~九州の日照は陽地~半陰地に生育する。 クマザサ(隈笹、学名:Sasa veitchii)の品種の小型の緑葉種。根茎は地中を横に這う。稈は円筒形で中空である。上部で疎らに枝分かれする。葉は長さは7cm内外の長い楕円形で、枝先に互生。単葉、剣葉、切れ込みなし、鋸歯なし。近年、ササ類の中で最も多用される種類である。花期は-。別名ツユザサ(露笹)、コチク(小竹)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。 



みくり(実栗)

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ミクリ(学名:Sparganium erectum、Sparganium stroniferum)はミクリ科(新しいAPG III分類ではガマ科)ミクリ属の多年草。草丈は100~200cm。原産地は日本、アジア、ヨーロッパ、北アフリカ。日本全国の池沼に生える水生植物で、浅い水底から直立して生える。地下茎を伸ばして株を増やし、そこから茎を直立させる。葉は線形。花期は6~9月。棘のある球状の頭状花序を形成する。花には雄性花と雌性花があり、枝分かれした花序にそれぞれ数個ずつ形成する。下部に雌花、上部に白い雄花をつける。果実を形成する頃には、花序の直径は2~3cmになる。観賞用の水草として利用されることがある。根茎を漢方で腹痛、産後の出血性腹痛の鎮痛などに用いる。雌花の果実がクリのいがのように見えることから実栗(ミクリ)の名がついたという。別名 ヤガラ(矢幹)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。 

のきしのぶ(軒忍)

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ノキシノブ(学名:Lepisorus thunbergianus)はウラボシ科ノキシノブ属の常緑多年草。草丈は12~30cm。原産地は日本、朝鮮半島など。北海道南部以南の各地の樹の樹皮や崖、傾斜が急な場所の地表などに生える。根茎は這い、直径1.5~2.5㎜、若い時は密に鱗片があり、後になくなる。鱗片は褐色、披針形。葉柄は長さ1~3㎝、汚褐色。葉身は革質、長さ10~18㎝。中肋は裏面に少し隆起する。ソーラスはヒメノキシノブより大型で直径1.5~3㎜の円形~惰円形、葉身の先1/2の部分に、葉の半分の幅、ほぼいっぱいにつく。 名前の由来は、環境適応力があり、古い民家などの軒下にも、繁殖するという意味から。山地に生えるヒメノキシノブは小形で、先端が丸い。別名シチセイソウ(七星草)、キンセイソウ(金星草)、コツハイソウ(骨牌草)、シダクサ(羊歯草)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。 

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おにやぶそてつ(鬼藪蘇鉄)

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オニヤブソテツ(学名:Cyrtomium falcatum)はオシダ科ヤブソテツ属の常緑多年草。草丈は50~100㎝。原産地は日本、中国、インド。北海道~九州の海岸、低地の陽のあたる場所に生える。葉柄基部に卵状、褐色~黒褐色の鱗片がつく。葉は単羽状複葉で、頂羽片がある。側羽片は卵状長楕円形の鎌状で8~15対つき、基部は円形で耳垂突出はなく、辺縁は全縁で多少波打つ。先端は尾状にのびて辺縁は全縁。ソーラスは円形で、包膜は灰白色で中心部は黒色になる。別名オニシダ(鬼羊歯)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。


おおむらさき(大紫)

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オオムラサキ(学名:Rhododendron pulchrum cv. Oomurasaki)はツツジ科ツツジ属の常緑低木。高さは1~3m。原産地は園芸品種。九州、四国、本州中南部で植栽されている。葉は枝先に集まって互生し、大形の狭長楕円形で両端はとがる。革質で光沢のない明るい緑色。ふちは全縁で、両面に毛がある。半常緑性で紅葉(黄葉)した葉は落葉するが緑色の葉は冬を越す。花期は4~5月。枝先に大きな花が2~4個咲く。花冠は紅紫色で先端は5裂し、上弁に紫色の斑点がある。萼片には褐色の毛と腺毛がある。ツツジの中で花が一番大きく、通常「つつじ」と言えばこの種類を指す。花径は6~8cm。ヒラドツツジ(平戸躑躅)は長崎県平戸市で改良された品種群で、江戸時代より数多くの華やかな品種が作り出されている。オオムラサキはヒラドツツジの品種群の1つ。ケラマツツジ(慶良間躑躅)とリュウキュウツツジ(琉球躑躅)の交配からできたという説と、ケラマツツジとキリシマツツジ(霧島躑躅)の雑種という説とがある。オオムラサキはヒラドツツジの中でも特に寒さに強く丈夫な性質をもつ。大気汚染に強い。街路樹など街中で目にする機会も多い。現在300種を超える園芸品種がある。オオムラサキは赤紫色とのイメージが一般的であるが、種類も花色も豊富にある。別名オオムラサキツツジ(大紫躑躅)、オオムラサキリュウキュウ(大紫琉球)、オオサカズキ(大盃)、ヤマヒメ(山姫)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

ツツジ(躑躅)は万葉集にも詠まれているように古くから在り、花が連なって咲くことから「つづき」、また花が筒状であることから「つつ」などと呼ばれて、これらが変化して「つつじ」になった。学名にある「pulchrum」は美しいの意味である。

とねりこ(戸練子、十練子)

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トネリコ(学名:Fraxinus japonica)はモクセイ科トネリコ属の落葉高木。高さは約15m。原産地は日本。東北地方から中部地方にかけての温暖な山地の湿地に自生する。樹皮は暗褐色、縦に割れ目がはいる。葉は奇数羽状複葉、対生、長さ18~35cm、小葉の長さ5~15cm、2~3対の広卵形~長楕円形、先端は急に尖り、葉縁に浅い鋸歯がある。花期は4~6月。雌雄異株。新枝の先端や葉腋に、葉の展開とほぼ同時に淡緑色の細花(円錐花序)をつける。花には花弁が無く、雄花には雄しべ2本、雌しべは無し、雌花は雌しべだけのものと、仮雄しべ2本がつくものがある。果実は、翼果、倒披針形、長さ3~4cm。街路樹や園芸樹として各地に植えられている。木材としてのトネリコは弾力性に優れ、バットや建築資材などに使用される。樹皮は漢方薬とされ、止瀉薬や結膜炎時の洗浄剤として用いられる。和名の由来は、本種の樹皮に付着しているイボタロウムシが分泌する蝋物質(イボタロウ)にあり、動きの悪くなった敷居の溝にこの白蝋を塗って滑りを良くすることから「戸に塗る木(ト-ニ-ヌル-キ)」とされたのが、やがて転訛して「トネリコ」と発音されるようになったものと考えられている。別名ササトネリコ(里戸練子)、タモノキ(梻の木)、タモ(梻)、シンピ(秦皮)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。





さわふたぎ(沢蓋木)

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サワフタギ(学名:Symplocos chinensis var. leucocarpa f. pilosa)はハイノキ科ハイノキ属の落葉低木。高さは1~3m。原産地は日本、朝鮮半島、中国。:北海道から九州にかけての山地の谷間などに生育。葉は楕円形で短い柄があり、互生。 艶はなく両面にざらざらした毛が密生する。 葉の周りには細かな鋸歯がある。花期は4~6月。枝先に円錐花序(を出し、白い花をつける。 花径は1cmたらずで5つに裂ける。 花の中央部にたくさんの長い雄しべが見え、花びらよりも目立つ。実は核果。 緑色をした実は9月ころにきれいな藍色に熟す。和名の由来は、沢をふさぐほどに繁るというところからきている。 別名ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)。牛の鼻輪に使ったことから。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

せきやのあきちょうじ(関屋の秋丁字)

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セキヤノアキチョウジ(学名:Plectranthus effusus)はシソ科ヤマハッカ属の多年草。草丈は30~90cm。原産地は日本。本州の関東地方から中部地方にかけての山野の木陰に生育。葉は細長い楕円形で、対生。 葉の先は尖り、縁には低い鋸歯がある。花期は9~10月。いくつか枝分かれしながら花茎を出し、その途中に長い柄のある細長い筒状をした青紫色の花を総状につける。 花冠の先は上下に開いた唇形である。 上の唇は3つに裂け、下の唇のほうが少し長くて浅く2つに裂ける。 花の中には雄しべ4本と花柱(雌しべ)1本がある。 萼は先が5つに裂けている。実は分果で、4つのブロックからなる。「関屋」というのは箱根の関所の番小屋のことで、その辺りに多く生えることが名の由来である。 別名-。近縁種のアキチョウジ(秋丁字、学名:Isodon longitubus)は愛知県以西に分布し、本種のほうが花の柄が少し長い。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

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しらはぎ(白萩)

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シラハギ(学名:Lespedeza japonica、Lespedeza thunbergii subsp. thunbergii f. albiflora)はマメ科ハギ属の落葉低木。高さは1~2m。原産地は朝鮮半島、日本。道端、草地、林縁に生育。 ミヤギノハギの変種ともニシキハギの栽培品ともいわれる。全体に絹状の伏毛がある。葉は3出複葉で互生する。小葉は長さ2~6cmの楕円形又は長楕円形。葉の先は尖っている。花期は8~10月。花の色が白いのが特徴。別名シロハギ(白萩)、シロバナハギ(白花萩)。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

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しろざ(白藜)

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シロザ(学名:Chenopodium album)はアカザ科(APG植物分類体系ではヒユ科)アカザ属の一年草。草丈は60~150cm。原産地はユーラシア。日本には古い時代に帰化したと考えられている。各地の畑や道ばた、荒れ地などに生える。葉は下部の葉は菱状卵形~卵形、上部の葉は細長い。ふちに不ぞろいの歯牙がある。若葉や葉の裏面は白い粒状物におおわれ、白っぽく見える。花期は9~10月。黄緑色の小花が集まった花序をつける。種子は直径1~1.3mmの扁平な広楕円形で、黒くて光沢がある。別名シロアカザ(白藜)。よく似たものにアカザ(藜、学名:Chenopodium album var. centrorubrum)がある。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

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やぶたばこ(藪煙草)

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ヤブタバコ(学名:Carpesium abrotanoides)はキク科ヤブタバコ属の1~越年草。草丈は25~150cm。原産地は日本、朝鮮、中国、ヒマラヤ。日本全土の人家近くのやぶや林のふちなどに多い。根際から生える葉と茎の下部につく葉は広めの楕円形で皺があり、縁には鋸歯がある。 茎の上部につく葉は長めの楕円形で、葉は互生。花期は9~10月。横に枝分かれをした葉の脇に、黄色い頭花が下向きにずらりと並んでつく。 頭花は筒状花だけからなる。花の後にできる実はそう果。葉を天命精(てんめいせい)といい、民間で打ち身の治療薬として用いる。 また、果実を鶴虱(かくしつ)といい、条虫の駆虫薬とする。和名の由来は、藪に生え、根際から生える大きな葉が煙草の葉に似ているというところからきている説、茎のつく花の姿が煙管(きせる)の雁首(がんくび)に似ているからという説もある。 別名-。板橋区立赤塚植物園(2015/9/28)。

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